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金色の折り紙

小さい頃よく折り紙で遊んだ。

よく使う色は何枚かあって

使用頻度の少ない茶色や黒色は一枚とかだった

 

金と銀も一枚ずつ入っていた。

特別だった。

使ってなくなってしまうのが勿体無くて

それを最後まで大事に大事にとっておいた。

 

最後の方になると茶色と黒と

よくわかんない色と金と銀が

しわくちゃになって残った。

 

その頃にはもうキラキラした

気持ちは消えていて

金も茶色も同じ価値になっていた。

 

大事にしすぎて腐ってしまった。

 

いまもあの頃と変わってなくて

勿体無くて使えない。なんて

結局使わなかったで終わっちゃうんだ